Perfumeの初期は聴けない、という意見をみました。
アイドルっぽすぎると。
マジ?
スウィートドーナッツの鮮烈
スウィートドーナッツ
Perfume
2007/02/14 ¥250
確かに歌い方は甘ったるいし使われている音もぴょんぴょんと幼稚ですけど・・・
ドラムだよね(^ー^;
曲名歌うパート直前に突如現れ消える高速リズム。
これが全然甘くない。むしろ格好いい部類。
どっから迷い込んできた?って違和感。
そしてサビで妙なローテンション、どうでも良さそうに、抑揚なく歌われるメッセージ。
Perfumeを甘く見ない方が良いという好例です。
かしゆかコンプレックス
たぶん、このときまだかしゆかは自分の声が嫌いだったはずですが・・・
でも恐らく、スウィートドーナッツの段階で既に中田さんは、かしゆかの声が大化けすることに気付いていたように思います。
「電子レンジでー」のところ、かしゆかの声質をベースに構成しているように聞こえます。
無駄な抵抗と知りつつもきゃぴきゃぴ歌ってみせるあ〜ちゃん、少女っぽさを残しつつもハッキリした発音で歌詞を力強く押し出すのっち、そういった特徴がなく能力的に劣っていると自分では思っていたかしゆかの声を、あえて。
この後リリースされた近未来三部作では、アート的にのっちがセンターを占めたものの、『シティ』も『エレワ』も見事なほどかしゆかの声が開花しています。
その前夜。
このまま消えて埋もれるはずだった驚異の才能、かしゆかの歌が中田さんに見つけてもらえていたことが分かる、貴重な記録。
それがスウィートドーナッツです。
少なくとも、今のPerfumeが聴けるならば、特にスウィートドーナッツは避けて通らない方が良い、と僕は思います。