おもしろ厳選記事入口

人間を虜にする?宇宙を歌う:David Bowie「Space Oddity」①

聴けば聴くほど虜になる、ボウイの「Space Oddity」の魅力は何といっても神秘的で深遠な宇宙に取り込まれていってしまう姿が歌われているところだと思います!

「地球は青い」

宇宙飛行士と地球上とのやりとりが歌われるSpace Oddity。

Space Oddity (2015 Remastered Version)
デヴィッド・ボウイ
1969/07/11 ¥250

歌詞は基本二人のメッセージ交換により構成されるシンプルなものとなっています。

それぞれGround control to major TomあるいはThis is major Tom to ground controlと断った上で歌詞が進行するのでとても分かりやすいです。

前半はMajor Tomが無事宇宙にたどり着いたことが歌われます。
地球からは喜びが、宇宙からは感動が歌われます。

地球からは「新聞記者は君が着てるシャツのことまで聞きたがってるよ」なんてはやしたてれば、宇宙からは「ここから見る星は地球からとは全然違う」とか「地球は青い、見とれてしまう」なんてメッセージが送られます。

宇宙開発競争が行われていた時代を感じさせる、割とハッピーな内容です(^-^)

でも、宇宙飛行士Major Tomはフラグを立ててしまいます。

Tell my wife I love her very much

「妻に愛してると伝えてくれ」と頼むのです。
まあ、向こうのひとたちからしたらごく自然な言葉なのだと思いますけど(^-^;

宇宙空間に取り残される?

宇宙船から飛び出し宇宙空間を漂い、地球に見とれるMajor Tom。

ところがここでトラブルが発生します。Circuitがdeadになった、どこかおかしいとGround controlは慌てます。

circuitは回路のことのようですので、計器か何かの異常で交信がうまく出来なくなりCan you hear me?(聞こえているか?)という叫びが繰り返されます。

この、聞くというhearにかぶせて宇宙にいるMajor Tomのhere(ここ)という言葉が歌われるところが最もこの歌で美しいところです。

交信が出来なくなった危機的状況にありながら、相変わらず地球に見とれているMajor Tomの姿はとても孤独に見えます。

ここで歌は終わってしまい、感動的な間奏がリピートされて曲は終わります。

Major Tomはそのまま宇宙に取り残されてしまったかのようなラストとなっており、想像するととても恐ろしいです。

孤独より際立つ宇宙の神秘的様相

ただ、大慌ての地球管制官に比べて事態を把握していないMajor Tomは月と地球の間で「地球は青いなあ」なんて呟く様子しか歌われません。

やばい、とか、助けてくれ、なんて一言も言わないままです。

なので聞き終わりの印象としては「地球の青さ」そして地球と宇宙飛行士との間に無限に広がる広大な宇宙の存在が圧倒的に強いです。

僕は試験勉強や仕事の残務を家でやるときなど、孤独を感じるときになんかこの曲を聞きたくなるのですが、実は「孤独についての歌」では無いのかも知れないと思っています。

そんな奥行きというか、広がりがSpace Oddityの魅力だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です